どういう治療があるの?

FOPでは、病気の進行をおさえるための薬物療法とフレアアップの症状をやわらげるための薬物療法、フレアアップ(腫れや痛み)のきっかけをつくらないための日々のケアが治療の中心となります1-3)

近年の研究により、本来は骨にならないところに骨ができる異所性骨化をおさえるためのはたらきをもつお薬が登場しています。

フレアアップが起こった時に、主に炎症(腫れや痛みなど)を抑えるためにさまざまな薬物療法が行われます。

※ FOPでの使用を直接の目的とした(効能・効果が承認された)ものではありませんが、これらのお薬が実臨床で使用されています。

FOPでは、けがなどによる筋肉や組織への刺激が新たな骨化につながるフレアアップのきっかけになることがあります。そのため、日常生活で行う予防も大切な治療の一部と考えられます。

転倒などによるけがや打撲、過度な運動による筋肉の消耗はフレアアップのきっかけになります。転倒するきっかけになる靴や段差、打撲のきっかけになる家具の配置などがあれば工夫や改善をしましょう。接触の多いスポーツや運動のしすぎにも注意が必要です。

予防接種や痛み止めなどで行われる可能性のある筋肉内注射や歯科治療、手術などはフレアアップを引き起こすリスクがあります。医療行為を受ける際は、必ず事前に主治医に相談をしましょう。

風邪やインフルエンザなどの感染症もフレアアップのきっかけになることがあるため、手洗いやうがいなどを習慣化しましょう。感染症の予防は家族みんなで行うことが大切です。

症状が進むと、体を動かしにくくなってくるかもしれません。自分で動かせる範囲で無理のない活動をすることはすすめられています。歌を歌ったり深呼吸をしたり、温水プールを利用したりなど、安全にできる活動を楽しみながら取り入れましょう。
第三者が行うマッサージやストレッチなどはフレアアップを引き起こすリスクがあるため避けましょう。

1) Kaplan FS, et al. JBMR Plus. 2025; 9(11): ziaf150. [著者にIPSEN Pharmaより研究助成金等を受領している者、
Clementia Pharmaceuticals(現IPSEN Pharma)より臨床試験の支援を受けている者、データ安全性モニタリング委員が含まれる。]
2) 日本小児科学会. 進行性骨化性線維異形成症. 2024.(https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20241209_GL002.pdf
(2026年6月アクセス)
3) ICCFOP (International Clinical Council on FOP). The Medical Management of Fibrodysplasia Ossificans Progressiva: Current Treatment Considerations.
July 16, 2024.(https://fopaustralia.org/wp-content/uploads/2024/10/FOP-GUIDELINES-FINAL-2024.pdf)(2026年6月アクセス)
4) ソホノス®電子添文.